キルゲ・オピー

キルゲ・オピー

出典:Bleach(ブリーチ) 久保帯人

キルゲ・オピーは星十字騎士団(シュテルンリッター)の一員にして、虚圏(ウェコムンド)での破面(アランカル)狩りのため差し向けられた狩猟部隊(ヤークトアルメー)の統括狩猟隊長。形式ばった話し方で粛々と選別を進める一方、それにかこつけて破面たちをいたぶって楽しんでいる面もあった。

破面たちの選別中、ハリベル救出のために襲撃をかけた彼女の従属官(フラシオン)達を一蹴し、その後虚圏(ウェコムンド)の救援に訪れた一護と対峙。滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)を発動させて一護を追い詰めるが、ハリベルの従属官達が召喚したアヨンにフルボッコにされ一旦は沈黙。

しかし致命傷には至らず、聖隷(スクラヴェライ)によってアヨンすら含む周囲の全ての霊子を吸収・隷属し優位に立つも、卍解した一護のスピードに翻弄され、その隙を突いた浦原に鬼道で撃ちぬかれた。

もはや動けないかと思われたが霊子で自分自身を操って動かす乱装天傀(らんそうてんがい)を発動。一護が尸魂界(ソウル・ソサエティ)に向かうために浦原が開いた穿界門を封鎖し、さらに一護を霊子の檻に閉じ込めたが、直後何者かの斬撃で真っ二つにされた。

霊圧


始解状態の一護を圧倒し、アヨンすらも霊子隷属の対象とし吸収するほどの実力を持っていたが、一護の卍解を前に攻撃に移る術もなく防戦一方となってしまっていた。

攻撃力


サーベルと弓による通常の攻撃はもちろん、霊子をむしり取って集束させる滅却師本来の能力は発動さえしてしまえば必殺にすらなりうるが、卍解状態の一護との戦闘ではそれをする余裕もなかった。ご都合主義かもしれないが格上の霊圧はなんやかんやで分解・吸収することができないのだろう。

タフさ


アヨンにフルボッコにされた際、明らかに首が骨折していたがそれすらものともせず、浦原の鬼道で胸を撃ち抜かれてすら乱装天傀によって強制的に体を動かし一護たちの行く手を阻んだ。

速力


速度が取り柄である一護の卍解についていけなかったことは仕方ないとしても、スピードだけならアヨンにすら圧倒されていた。

戦闘技術


滅却師の技の数々や完聖体、自身の固有能力など技の多彩さには事欠かなかったが、「黒崎一護を卍解させてはならない」という戦闘方針を忘れてしまっていた。もっとも、その理由は「星章化(メダライズ)できないから」というだけであったことを考えれば仕方のない部分もあるのだろう。

能力 監獄(ザ・ジェイル)

敵を強固な霊子の監獄に閉じ込める能力。その耐久性はかなりのもので、至近距離からの月牙天衝ですら破れなかった。

ただし同胞である滅却師を閉じ込めておくことはできず、一護の滅却師としての霊圧の記憶が呼び覚まされたことにより突破されてしまった。

滅却師完聖体:『神の正義(ピスキエル)』

背中に大きな翼が、頭上に輪が出現し、まるで天使を思わせるような外見となる。周囲の霊子で構成された物質を分解し、自身の霊子兵装であるサーベルの刃に集束させることでサーベルの刃を巨大化させることができる。

姿は霊子を吸収することで変化し、アヨンを取り込んだ際は左半身の筋肉が隆起し、アヨンさながらの筋骨隆々の姿となった。

神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)

霊子の矢を放つ滅却師の基本的な技。キルゲはサーベルから弓を展開して発射する。

聖隷(スクラヴェライ)

滅却師の基本能力である霊子の集束を極限まで高めた「霊子の絶対隷属」。周囲の霊子だけでなく、霊子で構成される物質やアヨンのような生物(?)までも分解・集束し、操ることができる。

乱装天傀(らんそうてんがい)

動けなくなった体に糸状の霊子を接続して強制的に動かす滅却師の超高等霊術。

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