逆撫(さかなで)は仮面の軍勢(ヴァイザード)のリーダー格、平子真子の持つ斬魄刀。藍染の鏡花水月と同様他人の神経を100%支配する能力で、いわば相手のコントローラーの上下左右を逆にする能力。解号は「倒れろ」。卍解は未登場のため名前も能力も不明。
形状は柄尻に大きなリングのついた直刀で、刀身には小さな丸い穴が5つ等間隔に空いている。刀を振り回すことで周囲に特殊な匂いを振り撒き、その匂いを嗅いだものの神経を支配し、逆さまの世界へと誘う。
能力は上下左右の感覚を逆にするだけでなく前後、さらには見えている方向と斬られる方向(ダメージを受ける方向)も逆という非常にややこしいものとなっている。
逆撫に神経を支配された状態ではこれら全ての情報を頭の中で反転させて戦う必要があるが、戦いに慣れているものであればあるほど体は反射的に動こうとするため苦戦を強いられることとなる。平子が普段から逆さまに空中に立つなどの奇行をとっているのはこの能力に順応するためだろう。
攻撃力
能力は神経支配のほかには登場しておらず、純粋な攻撃力自体は何ら強化されるわけではない。ただし慣れない逆さまの状態に置かれた相手は通常よりもはるかに隙ができやすくなるだろう。
攻撃速度
速度が上がるわけではないが相手が逆さまになった状態を考えながら戦うため、相対的に能力に慣れている平子の方が通常よりも素早く動くことができる。使い手である平子自身が元(および現)護廷十三隊隊長であり、虚(ホロウ)の力をコントロールしていることから速度で勝るのは至難だと言える。
特殊能力
特異な能力に特化した斬魄刀で、それも相手の感覚を大幅に変えてしまううえ性質自体がややこしいため攻略が難しい。ただし藍染には「ただの目の錯覚」であり、自身の鏡花水月には遠く及ばないと評されている。
たしかに支配されるのが視覚のみであれば霊圧知覚を頼りに戦うことはできそうだ。
希少性
相手の神経を支配する斬魄刀はこの他にも鏡花水月があるが、藍染の言うとおり五感全てを支配し、それも逆さまに限らず自由に錯覚させることのできる鏡花水月に比べれば逆撫は下位互換と言わざるを得ない。