ウルキオラ・シファーは作中で最初に登場した成体の破面。角が生えた仮面の名残が左頭部にある真っ白な肌の男。常に冷静で関心のない者を塵(ゴミ)、屑(クズ)などと見下す態度や藍染から一護に関して全て任されるほどの信頼を得ていたことから、当初は十刃(エスパーダ)のリーダーかに思われた。
実際の地位は第4十刃(クアトロ・エスパーダ)で、このことは彼を第1十刃(プリメーラ・エスパーダ)と見ていた(ちなみに1が最高だと思っていた)一護を驚かせた。
表情の変化が乏しく感情も見せることはほとんどない。そのためか人間の心理や感情を理解できず織姫が「心」という言葉を使った際には興味を示し、「心とやらは何処にある?お前の身の内に秘めているのか?ではその胸を引き裂けばその中に視えるのか?その頭蓋を砕けばその中に視えるのか?」と口にした。
一護に対する興味
ヤミーと共に現世に現れた際は藍染から黒崎一護が自分たちの妨げになるようなら殺せという命令を受けたが、一護の潜在能力は認めつつもその力の不安定さから自滅や自分たちの手駒にできる可能性を見出し「殺す価値なし」と報告した。
しかし実際はその力に注目しており虚夜宮(ラスノーチェス)で一護と戦った際は自分と同じ場所に穴を開けた。グリムジョーいわく同じ場所に穴を開けるのは気に入った敵に対するウルキオラのクセらしい。本人がそのことに気づいているのかは不明。
一度は一護を倒したもののグリムジョーによって連れてこられた織姫による治療を受けて一護が回復したことを悟りグリムジョーと交戦。一時は反膜の匪(カハ・ネガシオン)によって閉次元へと幽閉されるが藍染の現世侵攻後、虚夜宮の守護を任され再び織姫を救出に向かった一護を「破壊すべき敵」として認めて戦った。
斬魄刀を解放し一護を再起不能の状態に陥らせるが完全虚化した一護に圧倒され左腕・下半身・内臓を吹き飛ばされる。その後理性を取り戻した一護と決着をつけようとしたが先に受けたダメージは重く肉体の灰化が始まり、最期は人間に関心を抱いたことを口にして消滅した。
霊圧
登場当初より高い戦闘能力を見せていたが解放状態となると虚化した一護ですら手も足も出ないほどの実力を見せつけた。さらに十刃(エスパーダ)の中で唯一、刀剣解放第二階層(レスレクシオン・セグンダ・エターパ)を可能にしており序列に反して十刃中最強ではないかとの呼び声も高い。
攻撃力
虚化した一護が相手にならないほどの実力だったが完全虚化した一護には逆に圧倒されており強さの加減が全くわからない。
タフさ
他の破面(アランカル)が力と引き換えに超速再生能力の大半を失ったのに対し、唯一脳と臓器以外の全ての体構造を超速再生する事が出来る能力を持つ。
速力
速力が売りの天鎖斬月が全くついていけないほどのスピードだった。
戦闘技術
一護いわく最初は石像か機械と戦っているかのように動きが全く読めないとされたが一護が虚(ホロウ)に近づいたのかウルキオラが人間に近づいたのか動きに特徴が現れ始め、感情的な発言も見せるようになった。
プロフィール
- 誕生日 12月1日
- 星座 射手座
- 身長 169cm
- 体重 55kg
- 司る死の形 虚無
- テーマミュージック In Flames”Moonshield”(The Jester Race)
帰刃 黒翼大魔(ムルシエラゴ)
解号:鎖せ(とざせ)
解放後は頭上に兜のように仮面が形成され背中には漆黒の翼が生える。圧倒的な戦闘能力を誇るが能力的な特徴はあまり描かれていない。
フルゴール
解放状態での霊圧で形成した光の槍。
刀剣解放第二階層(レスレクシオン・セグンダ・エターパ)
頭に二本の角が生え、両腕と下半身が闇に溶けるような黒い体毛に覆われ尻尾が生える。十刃で唯一ウルキオラのみが可能としている形態で、この姿は藍染にもにも見せていないことから序列以上の実力を持つ可能性もある。
技
黒虚閃(セロ・オスキュラス)
解放状態の十刃が放つ黒い虚閃(セロ)。一見一護の黒い月牙天衝に酷似しているがそのパワーは比べ物にならない。
共眼界(ソリタ・ヴィスタ)
眼球を取り出し砕く事でその眼で見た映像を周囲の者に見せることが出来る。本人いわく「全てを見通す目」で取り出した目は超速再生可能。
ルス・デ・ラ・ルナ
フルゴールを敵に投げつける技。
ラティーゴ
第二階層時の長く伸びた尾で敵を攻撃する。
雷霆の槍(ランサ・デル・レランパーゴ)
両手で霊圧を集中させて作り出す巨大な槍。敵に投げつけて攻撃するがあまりにも強大な威力を持つためかウルキオラ自身もできれば近くで撃ちたくはないと口にしている。扱いが難しくコントロールには難がある。