雀部長次郎忠息(ささきべちょうじろうただおき)は護廷十三隊・一番隊の副隊長。洋風のものを好み、自作した洋風マントを羽織っているほかフェンシングや紅茶のリーフの栽培をたしなんでいる。寡黙なためほとんどセリフがなく、死神図鑑ゴールデンでは大前田希千代、射場鉄左衛門と共に「副隊長地味っ子トリオ」として扱われた。
上述のとおり地味でようやく出番が回ってきたかと思うと一護に素手で倒されてしまうなど空気のような存在だったが、千年血戦篇では京楽や浮竹が生まれる以前から卍解を習得しており隊長となるべき死神と言われていたが、「山本元柳斎在る限り生涯一副隊長である」という忠誠心から自らの意思で副隊長に留まっていたことが明らかになった。
元柳斎への忠義
2000年以上前、元柳斎がノ字斎(えいじさい)と呼ばれていた頃から彼を信奉し毎日のように屋敷に現れては右腕にしてもらうよう懇願していた。元柳斎はノ字斎と呼ばれることを嫌ったが「本名で呼ぶなどという大それたことはできない」と、頑としてノ字斎と呼び続けた。
元柳斎は門下に入るよう勧めたが「右腕はノ字斎の手の回らない所を補うもの」という持論を固く持ち、卍解を習得してくるよう言われると一月後にその言葉とおり卍解を習得し、「儂を倒してみせよ」と手合わせした元柳斎の額に一生消えない傷を残した。
この時の傷がもともとあった傷と合わさり十字になったため元柳斎は十字斎と呼ばれるようになるが、長次郎は「自分のつけた傷ごときがノ字斎殿の名を変えて良い訳がない」としてノ字斎と呼び続けたため、元柳斎は長次郎のために自ら現在の「元柳斎」を名乗るようになった。
霊圧
2000年以上前から卍解を習得し練磨を続けていたことを考えるとその実力はすでに隊長クラスをも凌いでいると考えられる。しかし一護に素手で、それも他の副隊長達と三人がかりでたやすく制されてしまったことを考えると実はしばらく鍛錬をサボっていたのではないかと疑ってしまう。
攻撃力
雷を操り天候にも影響を及ぼす斬魄刀・厳霊丸を持ち卍解まで習得している。星十字騎士団(シュテルンリッター)が卍解を奪う力を持っていなければかなりの戦力となっていただろう。
タフさ
警備に当たっていた黒陵門付近で隊士116名が死亡したなか致命傷を受けながらも息を保ち、元柳斎に敵が卍解を封じる能力を持っていることを告げた。何度も言うが一護には素手で簡単に倒されている。
速力
歴が長いだけに瞬歩もかなりのレベルで習得していたのではないか。さらに能力が雷のため攻撃速度は飛び抜けていただろう。
戦闘技術
2000年以上かけて鍛え抜かれた技術は護廷十三隊の中でも比肩するものは僅かだろう。一護に一瞬で吹き飛ばされたのもあえてその力を人前で振るわないことで隊長に推薦されることを避けるための策謀だったのかもしれない。きっとそうに違いない。
プロフィール
- 誕生日 11月4日
- 星座 さそり座
- 身長 179cm
- 体重 66kg
- 好きな食べ物 洋食
- 嫌いな食べ物 和食
始解 厳霊丸(ごんりょうまる)
解号:穿て(うがて)
刀身から雷撃を放つレイピア形状の斬魄刀。尸魂界篇で解放するもその能力を振るう間もなく一蹴された。
卍解 黄煌厳霊離宮(こうこうごんりょうりきゅう)
上空で楕円形の霊子となり落雷を放つ。天候をも左右する能力を持つが星十字騎士団の一人ドリスコールによって奪われた。