月牙天衝は黒崎一護の斬魄刀・斬月の唯一の技。斬撃の瞬間に一護の霊圧を喰って刃先から超高密度の霊圧を放出することで斬撃そのものを巨大化して放つ。一護自身どうやって撃っているかもわからず狙って撃つことができなかったが卍解習得のための斬月との修行でようやく己の意志で撃てるようになった。
始解状態の斬魄刀としては飛びぬけた威力を誇り朽木白哉と戦った際は千本桜の発動を押さえ込んで見せた。斬月いわく技の名を知っているのと知らないのではその発する力は自ずと大きく違ってくるという。
黒い月牙天衝
卍解を会得した当初は卍解状態での使用はしていなかったが白哉との戦いの中現れた一護の中の内なる虚(ホロウ)が月牙天衝を放った際は色は黒く威力は始解状態で放つそれの比ではなかった。その際の霊圧の感触から白哉はそれが虚であることを見抜いていた。
また、後にウルキオラと戦った際はこの黒い月牙天衝を見て解放状態の十刃(エスパーダ)の放つ黒い虚閃(セロ)・黒虚閃(セロ・オスキュラス)にそっくりだと言われている。
一心の月牙天衝
一護の父・黒崎一心が死神の力を取り戻した後、藍染との戦いで月牙天衝を使用している。一心の斬魄刀は炎熱系の能力を持つ剡月(えんげつ)で、それまで斬魄刀の能力は一つだったためなぜ全く系統の違う月牙天衝を撃てたのかはやや疑問である。
また、一心の斬魄刀は斬月と性質が近いとされ一護が死神の力を取り戻すためのベースとなっているうえ、「最後の月牙天衝」の存在を一護に教えたのも一心だった。
最後の月牙天衝
藍染を追って尸魂界の空座町に向かうさなか断界の中で習得した技。天鎖斬月と融合し一護自身が月牙天衝となることで完全覚醒した崩玉を取り込んだ藍染をも上回る力を手にする代わりに全ての霊力を失う。