イールフォルト・グランツはグリムジョーの従属官(フラシオン)の一人。外見は頭部に仮面の一部を残した金髪の美男子で死神のことを「兄弟」と呼びながらも見下して高笑いしている。破面・No.8(アランカル・オクターバ)であるザエルアポロ・グランツの兄だが弟には「カス」呼ばわりされている。
グリムジョーに連れられ現世に赴いた際に阿散井恋次と交戦し優勢に戦うが危険を察知し殺戮状態に入った雨(ウルル)に予想外の反撃を受けて斬魄刀を解放。ウルルを一撃で倒すも限定解除した恋次の「狒骨大砲」によって倒された。
藍染につく前はシャウロン達と共に行動しアジューカス級まで進化したものの、その後霊圧の上昇を感じなくなり進化を諦めた。
小説でのイールフォルト誕生秘話
小説「BLEACH Spirits Are Forever With You」ではイールフォルト誕生の際の話が明らかになっている。
かつて現世で弟ザエルアポロと共に死んだ直後に彼が虚(ホロウ)となる為に最初に魂を喰われたため虚としてのイールフォルトは存在しなかったが、ザエルアポロがヴァストローデ級となり第0十刃(セロ・エスパーダ)となった後、完全なる生命となるために兄の魂を基礎に自身の「戦士」としての素質分離させた結果生まれたのがイールフォルトだった。
つまりザエルアポロが完全なる生命となるために排出した「残りカス」であり彼が「カス」扱いするのも頷ける。しかしイールフォルトを分離させたことによりザエルアポロはアジューカス級に退化している。なお、生前は敵を叩き潰すことに喜びを感じていた将軍で、敗残兵を弟に実験体として提供していた。
霊圧
解放前の状態で卍解状態の恋次を圧倒し帰刃(レクレスシオン)後はウルルを一撃で倒しジン太の棍棒を簡単に防いでいることから強敵かに見えたが、限定解除後は動揺もあったとはいえあっさり倒されてしまった。
攻撃力
解放後はウルルを突き刺し恋次の狒狒王蛇尾丸(ひひおうざびまる)の刃節を砕くほどの破壊力を見せた。形状からしても直接攻撃に特化したパワー型の能力と思われる。
タフさ
分厚い鎧のような装甲は従来の鋼皮(イエロ)以上の頑丈さだろう。
速力
解放時の装甲に自信があったのか攻撃を避けずに受け止めていたが形状からして動きは鈍いのではないか。恋次が限定解除するとしっぽを巻いて逃げ出したが攻撃を避けきれずに倒された。
戦闘技術
不意打ちとはいえ実力で劣るウルルの攻撃に全く反応できなかったのは戦闘中に慢心していたためではないか。攻撃方法も体当たりに近いものばかりでお世辞にも技巧派とは言い難い。
プロフィール
- 破面・No.15(アランカル・クインセ)
- 誕生日 6月22日
- 星座 かに座
- 身長 185cm
- 体重 67kg
帰刃 蒼角王子(デルトロ)
解号:突き砕け
牛の頭部を模したような巨大な仮面と上半身を包む鎧に覆われた姿となる。強靭な装甲と巨大な角を利用した突進攻撃を得意とする。