千本桜景厳(せんぼんざくらかげよし)は朽木白哉の斬魄刀・千本桜の卍解。発動の際は斬魄刀を地面に落とす。落とされた斬魄刀は地面に吸い込まれるように消え、そこから千本の刀身が立ち上り、その全てが枝分かれして数億枚とも言われる刃の数となって相手に襲いかかる。
能力としては千本桜同様刀身が目に見えぬ程に細かく枝分かれしているため一種の形状変化だが、あまりにも細かく無数の刃が高速で舞うためもはや枝分かれというよりは個々の小さな刃のように描かれている。
動きの制限もほぼなく縦横無尽に操ることができるうえ卍解を習得した恋次が防御すらできないほどの速度を誇る。白哉の意思だけで操ることも可能だが直接手掌で操ることにより速力はさらに倍となり卍解状態の一護をも追い詰めた。
無傷圏
強大な能力だが数億枚とも言われる刃を思いのままに操ることは並大抵のことではなく、特に卍解時に手掌での操作で速力を上げた状態では敵に少し操作のタイミングをずらされるだけで千本桜の刃を自ら受けてしまう危険があるため、白哉は修練の末自身の周囲約85cm以内には刃を通さないようにした。
千本桜唯一の弱点で、相手に無傷圏に侵入された場合は自爆を避けるため千本桜で攻撃するわけにはいかず無防備状態となる。そのため近距離の戦闘に持ち込まないよう戦わなければならないが、千本桜景厳の無数の刃の間を縫ってこの無傷圏に侵入できるのは白哉とともに卍解の修行に励んだ月島さんくらいのものである。
攻撃力
刃を無数に枝分かれさせるため一枚一枚の殺傷能力は低いがあらゆる方向からの無数の斬撃は敵の全身に回避困難な斬撃を与える。さらに枝分かれさせていた刃を押し固めてひと振りの刀にすることもでき、その威力は卍解状態の一護の全力の斬撃にも引けを取らない。
攻撃速度
かなりの速力を誇るがさらに速力に特化した一護の天鎖斬月にはすべての刃をはたき落されてしまった。
特殊能力
形状変化の究極とも言える斬魄刀で如何様にもその形を変えることができる。状況に応じて枝分かれさせて全方位攻撃をすることもできれば、押し固めて強靭なひと振りにすることもできるその自在性は他に類を見ない。
希少性
登場当初は刀身を塵のごとく大きさにまで枝分かれさせることのできる斬魄刀は他になかったが、後に松本乱菊の斬魄刀・灰猫が刀身を灰にすることのできる能力を持っていることが明らかとなり、原理は違うもののほぼ同一の能力が登場してしまった。
技
殲景・千本桜景厳(せんけい・せんぼんざくらかげよし)
散り散りに枝分かれしていた数億枚の刃を千本の刀の形に押し固めた千本桜景厳の真の姿。千本の刀は葬列のように自身と相手を囲うが攻撃は白哉が手にとった刀でのみ行う。この姿を見せるのは一護で二人目と語っているが一人目が誰なのかは明らかにされていない。
「千本の刀で攻撃すればいいのに」とツッコミたくなるが、白哉が「自らの手で斬ると誓った者にのみ見せる姿」なので直接持った刀でのみ攻撃したいらしい。ぶっちゃけ殲景じゃない方が強いのではないだろうか・・・。
吭景・千本桜景厳(ごうけい・せんぼんざくらかげよし)
数億枚に枝分かれさせた刃で敵を全方位から攻撃する。
終景・白帝剣(しゅうけい・はくていけん)
千本桜景巌の全ての刃を圧し固めて一振りの剣にした形態。刀の鍔の部分は鳥の羽のように白哉を囲い後ろでつながっている。