ユーハバッハは見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)のトップ。900年を経て鼓動を取り戻し、90年を経て理知を取り戻し、9年を経て力を取り戻し、9日間を以って世界を取り戻すとされる滅却師(クインシー)の王。滅却師の始祖でもあり全ての滅却師には彼の血が流れている。
公の記録では滅却師は200年前に絶滅したとされ尸魂界(ソウル・ソサエティ)で監視していた滅却師も石田宗弦を最後としていたが、彼らはユーハバッハを中心として尸魂界の影の中で生き延びながら力を蓄えていた。
そして現在、尸魂界への侵攻と殲滅を目的として姿を現した。山本元柳斎とは千年前から因縁があるらしいが今のところ詳しくは明らかになっていない。また、「斬月のオッサン」は一護の中の滅却師の力でその姿は千年前のユーハバッハであったことが明らかになっている。
生い立ち
赤ん坊の頃は目も見えず、耳も聞こえず、口もきけず、身動きを取ることすらできなかった。しかし、生き延びる術は何も持っていなかったにもかかわらず、ユーハバッハは自分が生き延びられることを確信していた。
ユーハバッハは魂を分け与える力を持ち、彼に触れた者は肺の病や脚の欠如などの身体的なものから、寂しい心や勇気の欠如などの心理的なものまで、自身の欠けていた部分が少しづつ埋められていった。そのため周囲は赤ん坊だったユーハバッハを宝物のように扱った。
魂を分け与えられたものは傷が癒える間に、持っている知識や身につけた能力、才能までもが分け与えられた魂に刻まれ、それらはその者が死ぬと同時にユーハバッハの許へと返って行った。
彼に触れたものは皆永くはもたなかったが、それでも人々は彼の許に集まり続けた。こうして与えた魂が還ってくると共に彼の手足や眼などは癒えていき、やがて耳が聞こえるようになった頃、彼は人々が信仰する神の名で自分を呼んでいることを知った。
霊圧
第3十刃(トレス・エスパーダ)のティア・ハリベルですら手も足も出ないほどで、ロイド・ロイドとの戦いで消耗していたとはいえ元柳斎を一撃のもと葬った。間違いなく作中最強クラスの実力者だろう。
攻撃力
消耗していたうえ卍解を奪われひるんでいたとはいえ藍染以上の戦闘能力を持つ元柳斎をも圧倒した。さらに駆けつけた一護との戦いでも余裕見せあからさまに手を抜いて戦っていた。
タフさ
卍解状態の一護が放った特大の月牙天衝を受けても全くの無傷だった。滅却師の使う静血装(ブルート・ヴェーネ)をかなりのレベルで習得しているのではないだろうか。
速力
元柳斎を倒した際も一護と戦った際も未だ力のそこを見せていない。飛廉脚(ひれんきゃく)もしくはさらに上位の技を使用するものと考えられる。
戦闘技術
滅却師は人間のはずだがなぜかユーハバッハは千年以上生きているようだ。そのため戦闘経験は死神並みに豊富であると考えられ、彼の部下の戦闘を見る限り尸魂界の影に潜んでいた間にも様々な技術を開発・会得していると考えられる。