ユーハバッハに仕える星十字騎士団(シュテルンリッター)の一人。羽根の着いた仮面を被り、盾と剣を携えた筋骨隆々の大男。細かいことは気にしない豪快な性格で、雨竜が騎士団に入った際も他のメンバーの目を気にせず「新入り」と気さくに接していた。聖文字(シュリフト)は「M」で、能力は『奇跡(ザ・ミラクル)』。
「”奇跡”とは危機に瀕してこそ”奇跡”」と豪語し、それを体現する道理の通じない能力と、わけのわからない説明を豪胆に説明するところなど、日番谷には「剣八と似た者同士な気がしてきた」と評されている。
ユーハバッハに連れられて霊王宮に侵攻し王悦に倒されたものの、後に聖別で蘇生。真世界城に護廷十三隊や一護一行が侵入した際は我先にと探し回ったが、他の親衛隊に嵌められて一人も侵入者を発見できずに絶叫していた。
後にユーハバッハの元へ向かう平子、雛森、白哉、恋次、ルキアの前に立ちはだかり、当初は圧倒されたものの奇跡(ザ・ミラクル)の能力で巨大化し平子、雛森を撃破。さらに仮面の軍勢を追い詰めたところで現れた日番谷と交戦する。
さらに駆けつけた剣八の卍解に両断されるも完聖体を発動して復活、卍解を完成させた日番谷と白哉に粉砕されるも自身の能力で再び復活とかなり粘ったが、最終的に全ての息子達を不要と判断したユーハバッハの聖別によって力を奪い尽くされ白骨化した。
ナックルヴァールによればペルニダと同様、ユーハバッハから力を授かっていない滅却師であり、騎士団内では彼の正体は「霊王の心臓」と噂されていたという。
霊圧
通常状態ではそれほどでもなかったが能力を使って巨大化した後の力は絶大。落下すれば単純な質量だけでも瀞霊廷を破壊しかねないため護廷十三隊はこのあたりにも留意して戦う必要があった。
攻撃力
素手で引っ叩いただけで平子、雛森を戦闘不能にするほどの攻撃力を誇っていた。
タフさ
左手に持った盾や、刀身を傷付けると傷付けた相手にも同等のダメージを与える希望の剣(ホーフヌング)など防御・カウンターよりの能力に加え、何度倒しても復活してくる生命力は驚異的だった。
速力
能力が巨大化だったこともあり攻撃をかわす描写はほとんどなかった。逆に攻撃する際もかなりヒットさせていたが、これも素早さによるものなのか単に大きいため攻撃範囲が広いのかは微妙なところ。ただ日番谷や剣八、白哉といった相手には耐えられていたためクリーンヒットはしていなかったのではないか。
戦闘技術
能力の関係上、圧倒的に不利な状況で戦っており、戦闘スタイルも真正面からの力押しがほとんどだった。技術がなかったというより、技術を必要としない能力だったといえるだろう。
奇跡(ザ・ミラクル)
傷を負ったものを神の尺度へと交換する能力。わかりやすくいえばダメージを負うことで巨大化する能力。巨大化後の大きさはダメージの大きさと比例し、護廷十三隊と戦った際は過去最大の大きさとなった。
ペルニダ同様、ユーハバッハから与えられた能力ではなくジェラルド自身が元々持っていた能力になぞらえてユーハバッハが命名したもの。
滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ) 神の権能(アシュトニグ)
剣八に両断された際に発動した。本人曰く「高潔なる神の戦士」「死して尚、神の為に剣を振るう者」。
それまでよりもさらに巨大化し、頭部には兜のようなものが出現する。
希望の剣(ホーフヌング)
ジェラルドが右手に持つ両刃剣。本人曰く「民衆の希望を束ねて剣となした希望の剣」であり、「折れればすなわち絶望となる」。
「何を言ってんだか全く解らねぇ」という読者の気持ちは日番谷が代弁してくれているが、要は刀身を傷付けた相手にも同等のダメージを与える能力を持っている。