グエナエル・リーは星十字騎士団(シュテルンリッター)の一人。ユーハバッハから与えられた聖文字(シュリフト)は「V」で、能力は『消失点(The Vanishing point)』。頭にヘッドホンのようなものを二つつけた小柄で白髪な老人。
視界からも意識からも、さらに記憶からも消えてなくなるという能力を活かして、ローズ、拳西を治療していた勇音とやちるを襲撃。当初は一方的な攻勢だったものの、「なんかザワッとした」というやちるに思わぬ反撃を受ける。
さらに斬魄刀を解放したやちるに追い詰められたところで現れたグレミィに「もう君の未来を想像できない」と言われ消滅した。彼もまたグレミィの空想の産物に過ぎなかったようだ。
霊圧
能力は恐ろしいほどのものがあるが、それだけのアドバンテージを持ってしてもやちるに圧倒されていた。単純な霊圧では星十字騎士団のなかでもワーストクラスだろう。
攻撃力
一方的な無敵ゲームと称しやちるをなぶっていたものの、やちるの反応が上がってきていることに焦りながらもとどめを刺さなかったことから、無防備の相手を仕留めるだけの攻撃力すら十分ではなかったのではないか。
タフさ
グレミィの想像の産物のためタフさはグレミィ次第だが、予想外の反撃を受けたぐらいであれだけ取り乱してしまってはグレミィが失望したのもうなづける。
速力
やちるが恐らく副隊長の中でも最強クラスの戦闘力を持ち、高速戦闘を得意とするであろう人物だったことを踏まえても完全にスピード負けしていた。
戦闘技術
姿を消し、存在を消して相手を一方的に攻撃する戦法は見事だが、能力に頼りきった戦闘パターンしか持っておらず、不利な体制に立たされた際の機転は全くなかった。
無理にやちるに固執せずに勇音などの野性的でない人物に狙いを変更していれば、まだまだ活躍できたのではないか。
消失点(The Vanishing point)
グエナエル・リーの力には3つのバージョンがある。
バージョン1
姿だけを消す能力。この段階では姿を確認できなくなるだけで、グエナエルの存在自体は消えてはいない。そのため攻撃は主にこの状態で行う。
バージョン2
自身の存在までを消す能力。主に攻撃後の離脱行動に使用する。相手が反撃してもグエナエルはもうそこには”存在”しないため、相手には「殴った」という錯覚だけが残る。
バージョン3
存在を意識の中からも消す能力。平たく言えば相手の記憶からグエナエルという存在そのものが消える。
グエナエルは主にバージョン1と2を行き来したヒットアンドアウェイで戦うが、ある程度自分の存在が認識されてくるとバージョン3を使って記憶からもその存在を消していた。